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“荻野目洋子でたどる昭和の若者風俗史”
かって荻野目洋子が歌った『六本木純情派』('86年)と『湾岸太陽族』('87年)は、戦後の若者風俗をなぞる格好の昭和の歌謡曲だ。
『湾岸太陽族』で歌われたのは、'56年に葉山や厨子あたりに登場した“太陽族”。'56年当時ヒットした映画『太陽の季節』で描かれた青春時代の風俗にあやかって名付けられた若者たちのことだ。
原作は、石原慎太郎による同題の小説で、芥川賞受賞作。主演の石原裕次郎は慎太郎の実弟で、本作で映画デビューを果たしている。
映画では、アロハシャツとマンボズボンにサングラスといういで立ちで、親に買ってもらったクルマを乗り回し、湘南あたりでパーティーに興じる中産階級の子弟として描かれていたが、まさに裕次郎の実生活がモデルでもあったのだ。
太陽族の直後の時代には六本木族が登場。彼らも中産階級の若者たちで、大人の街である銀座を避けて六本木に集まり、テレビ局に出入りするロカビリー歌手やニューフェイスと呼ばれる若い役者たちなどと遊び歩いていたという。
本来なら『六本木純情派』や『湾岸太陽族』のあとに“みゆき族”や“アンノン族”、新宿の“フーテン族”や原宿の“竹の子族”と続いてもよかったが、荻野目の昭和路線が、そこまでフォローすることはなかった。
ところで昨今の“族”文化といえば何か? “族”の系譜を研究する社会学者の難波功士によれば、'80年代末の渋カジ族以降“族”集団が消えて渋谷系や裏原系といった“系”へと変化したと指摘。
確かに“アキバ系”をはじめ、“ギャル系”や、“お姉系”、“カワイイ系”など、今どきの若者ファッションをはじめ、トライブ(tribe)はみんな、“系”でくくられることが多い。
(週刊アスキー2009年10月27日号「恋のDJナイト−速水健朗−」P109)
−解説−
週刊アスキーに「六本木」をテーマにした記事があってので抜き書きます。シンシアは1975年アルバム「人恋しくて」に「六本木」を収録しています。
今もですが、「六本木」って憧れの地です。でも近寄る勇気もない魔窟のような雰囲気があります。辞書サイトWeblioで検索すると、意外にも「六本木」の題名の歌はシンシアがお初のようです。
文中のトライブ(tribe)は、この場合は、趣味を同じくする集団のような意味です。
〔六本木をテーマにした楽曲 〕(Weblioより)
六本木 / 南沙織、アルバム『人恋しくて』(1975年12月5日)に初収録。
六本木ララバイ / 内藤やす子
六本木心中 / アン・ルイス、後に相川七瀬、デーモン小暮がカバー。
六本木純情派 / 荻野目洋子
ROPPONGI-雨 / 米米CLUB、アルバム『PUSHED RICE』収録。
六本木レイン / 研ナオコ
六本木のベンちゃん / 小林克也&ザ・ナンバーワンバンド+嘉門雄三(桑田佳祐)、六本木にちなんだ呼称が多数登場する。
よくやるね / 和田アキ子、歌詞の中に「飯倉片町」が出てくる。
六本木〜GIROPPON〜 / 鼠先輩
Roppongi Blues / フィリップ・セス
Weblio:http://www.weblio.jp/
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